MACDの活用法

ネット証券を利用して株取引をするメリットとしては、さまざまなテクニカルチャートを表示することができるということです。株を取引するさいには単にその銘柄の将来性を期待して購入するのが基本ですが、株価は日々の取引で上下しています。このためより多くの利益を得るためには、この株価の変動を予測して取引を行うことになります。

このさいに指標として使われるのがテクニカルチャートです。テクニカルチャートでは、さまざまな種類のものがありますが、その中でもメジャーなものがMACDです。MACDは、2本の移動平均線を用いることで相場の周期性とタイミングを捉えるための指標として使われています。正式には「Moving Average Convergence/Divergence Trading Method」の略であり、日本語では移動平均・収束・拡散手法と訳されます。

MACDはメジャーなテクニカル分析であり、ネット証券が用意しているテクニカルチャートでは標準で装備されているもので、またネット証券以外にも無料で提供されているテクニカルチャートでも気軽に利用することができます。

MACDの使い方としては、株価が動くことによって追従する短期の移動平均線があり、遅れて長期の移動平均線が動きます。株価が上昇にあれば上向きに進み下降していれば下向きに進みます。このため株価が移動平均線の向きによってトレンドの状態を知ることができます。一方で株価というものは永遠に上昇または下降するということはなくトレンドが転換するタイミングがあります。このさいに短期の移動平均線は横ばいまたは反転するのに対して長期の移動平均線はそのままトレンドを継続します。この差がゼロになり長期の移動平均線に対して短期移動平均線がクロスしたタイミングがトレンドの転換点にあたります。つまり下降から上昇、上昇から下降に転じるタイミングとして利用することができるので、売買のサインとして利用することができます。

MACDのメリットとしては、テクニカル分析でよくある騙しが少ないという点です。騙しは売買のテクニカル分析の売買サインが出たもののその通りに動かないケースですが、それが少ないので多くの人が利用しています。特に長期チャートでの信頼性は高いのが大きな魅力です。
一方でデメリットはどのテクニカル分析においても同様ですか、より短いチャートではやはり騙しが出やすい、またはタイミングが遅いといったことが挙げられます。