ネット証券には便利な注文方法ができる証券会社も少なくなく、その中のひとつにw指値があります。
w指値というのは文字通り一度の注文で、ふたつの指値をいれておくことで利益確定とロスカットを同時に行うことができる注文です。
つまり、指値と逆指値を同時に発注をすることができるので、リスク管理をしつつ利益を伸ばすことができる注文になっています。
株を購入するときにはここまで上昇をするだろう、これ以上下落すると底抜けをしそうだと予想を立てて購入をすることになります。
あるいは空売りをする場合には、ここまで下落をしそうだ、このラインを超えてくると本格的なリバウンドが始まりそうだと予想を立てて売ることになります。
ずっと相場に張り付いていることができれば、指値かあるいは逆指値だけを入れてタイミングよく自らもう一つの注文を入れればよいのですが、張り付いていることができない場合にはチャンスを逃してしまうことがあります。
運良く狙っていたラインの値段になったのに逆指値しか入れておかずに、その後値動きが変わって逆指値に引っかかってしまったということもあります。
あるいは逆指値を入れておかずに指値しか入れて置かなかったことで、指値には到達せずにどんどん保有しているポジションと反対方向に相場が動いて損失だけが膨れ上がってしまうということもあるため相場を見ることができないというのは非常に大きな不利となってしまいます。
しかし、w指値があれば相場を見ることができなくても対応をすることができるので、利益を伸ばしつつも損失を最小限に抑えることができる、またはすでに利益が出ているのであれば最低限の利益を確保しつつもより大きな利益を狙うことができる注文となっています。
一つだけ注意をしておきたいのは、指値は指定した値段よりも不利な値段で約定をすることはありませんが、逆指値の場合には指定した値段よりも不利な値段で約定をしてしまったり、条件を指値にしておくと大きな急落があった場合にはロスカットがされないことがあるので注意をしておかなければなりません。
w指値と仕組みを理解しておけば取引を有利にすすめることができるので、常に相場を監視することができない人は、このような特殊な注文方法のあるネット証券を選ぶことによって柔軟な取引をすることができます。
注文方法の種類の多さというのもネット証券の違いが出る部分なので、しっかりと抑えておくようにしましょう。