株取引の注文方法には、いくつか種類があります。
代表的な注文方法は、成行注文と指値注文です。
指値注文とは、買う、または売る金額を指定して、注文するというものです。
例えば、現在株価が500円の銘柄があったとしたら、500円や502円で発注をするという注文方法のことです。
ちなみに、株式投資の場合には、銘柄とは会社名のことをいいます。
どのネット証券でも、これらの注文方法を利用できます。
先の成行注文とは、買う、または売るという注文を出すだけで、特定の金額を指定しない注文方法をいいます。
地合や状況次第では、相場が開く寄り付きと同時に、株価が急伸、あるいは急落することがあります。
そうなると、売買金額を指定していては、約定しないことがあります。
どうしても売買したいときには、成行注文を使用します。
成行注文の方が、安い価格で買えるからです。
というのも、株式投資では、価格優先の法則があるからです。
つまり、いくらでもいいから早く買いたいという成行注文から、優先して約定するのが原則だということです。
したがって、寄り付き後の株価の上げ下げの様子を見てからでは、値が上がりすぎてしまうそうだという場合に、成行注文を利用すると、より投資家の希望に近い株価で買ったり、売ったりできます。
では、どういったときに指値を使うかといえば、相場の行く末が読みきれないときなどです。
もしかしたら、寄り付きと同時に、予想とは異なった値動きをするのではないかと思えば、安易に成行注文をだしては危険です。
売買成立後、思惑とは逆に値が動くかもしれないからです。
あるいは寄り付き後、若干値を下げてから株価が上がりだすだろうと思われるときに、少し安い株価で注文を出すのもよい方法です。
また、厳密に金額を指定して発注をかけられることから、サラリーマンなどのように日中、ネット証券の管理画面を確認できない人たちに、指値注文はよく利用されています。
相場の流れを事前によく読み込んでから、ではこの金額で買うのが最善だろうと思う値で注文を出せますし、金額を決められることから売買計画が立てられやすいというメリットがあるからです。
相場が開いている間、株価の変動をチェックできないのでは、成行注文ではハイリスクになりがちでもあります。
このように、ネット証券では、注文方法を選べます。
それぞれにメリット・デメリットがあります。株式投資の基本は、可能な限り安く買い、可能な限り高く売ることです。
どうしたら、利ざやをより大きくできるのかを考えて、よりよい売買方法を選ぶとよいです。