ネット証券会社の特徴は、対面式の証券会社と比較して取引手数料が格安である事です。口座開設・維持手数料が無料の証券会社がほとんどですし、売買手数料も非常に低く抑えられています。一部の証券会社(松井證券)は、1日に取引する金額が10万円以内に限り1円も手数料を支払う必要がありません。ネット証券会社では人件費や店舗・宣伝広告費などの経費がかからないため、取引を行う際の手数料を格安にすることができます。
ネット証券会社の特徴は、信用取引時の手数料も非常に低く設定されていることです。信用取引を行う場合には、株式または投資用の資金を証券会社から借りる必要があります。有価証券や資金を借りる際には、利息に相当する手数料を支払う必要があります。借りる資金の金額に応じて手数料の金額が決められていて、金利と同じようにみなすことができます。
信用取引の際に証券会社に支払う手数料の割合は、会社ごとに異なります。長期間にわたり信用取引を行う場合には、金利が低い証券会社を選ぶことが重要です。信用取引を行う際に証券会社に支払う手数料(金利)は、株式を購入する際に発生します。金利は取引期間が6ヶ月以内の「制度信用取引」と、証券会社によって個別に対象銘柄が設定される「一般信用取引」(無期限信用)それぞれで異なる利率が設定されています。一般的に取引期間が短い「制度信用取引」の方が低めに設定されています。
ネット証券会社を利用して「制度信用取引」を利用する際の利率は、1.35%~3.1%/回に設定されています。「一般信用取引」(無期限信用)を利用する際は、2.35%~4.1%に設定されています。いずれも会社によって2倍以上の差があるので、高額の取引を行う場合には手数料の割合が低く設定されている会社を選ぶことがポイントです。対面式の証券会社よりもネット証券会社の方が信用取引の手数料が安めに設定されています。
もしも信用取引を行わない場合には、金利を気にする必要はありません。それでも保有する株を有効に活用することで、貸株料がもらえる会社があります。現物取引で長期間売買しない株がある場合には、株式の貸し出しができる証券会社を選ぶことができます。証券口座に株式を保管してある場合には、アカウントにログインすると貸株の手続きができる場合があります。信用取引で株式の貸し出しが行われた場合には、貸し出された日数と数量に応じて貸株料をもらうことができます。貸株の手続きを行ったとしても必ず株が貸し出されるとは限りませんが、本当に貸し出された場合には貸株料がもらえるのでお得です。