チャートとテクニカル分析

ネット証券は、個人投資家が株式取引を行う上では必要となる証券会社となりますが、現在は多くの証券会社がネットを使った取引ができるシステムを採用しています。今までは証券会社の外交員を通して取引を行っていたのを、投資家が自己判断で取引できる形になるため、ネット環境さえ存在すれば即対応することができる点で魅力となります。

また株式売買手数料も割安さを実現していることもメリットで、それによって日計り取引もしやすい体制が整っています。ネットで株式を購入する場合、一般的には指値注文を行い、その値段より下がったら自動的に約定できるのが原則的な取引になります。反対に購入した株式を売る場合は、それも指値注文でその金額に到達したら自動的に売ることができます。

ただこれが株式取引の基本となりますが、それだけだと株式取引でうまく利益を上げたり損失を減らしたりする上では好ましくありません。そこでネット証券では様々な取引ができるシステムを導入している場合があります。なかでも逆指値注文は一般的な指値注文を進化させた注文方法となり、買いの場合であれば指定した株価をトリガーとしてそれ以上に高くなれば、別の指値注文することができることを可能とします。

一方、売りの場合は指定した株価をトリガーとして、それより低くなれば指値で売ることができるとするものです。例えば買いで逆指値を利用する場合、ある銘柄の株価の調子が冴えない時は買いを控えて置き、上昇し出した場合にはその波に乗って買いの注文を行うことができます。

売りの逆指値では保有している銘柄がある一定の株価以下になれば、その指値で売却する様にしておき、損切りを確定することに繋がります。ネット証券で株式売買で利益を出すためには、思わぬ暴落を防ぐための損切りが重要となり、特に株式の売却では逆指値は投資戦略としても有効に活用することが可能です。

つまり常に暴落の危機に見舞われる恐れのある銘柄では、それを指定しておくことで損失を確定することに繋がり、また株価が上昇傾向であれば、そのまま損切りしないで青天井の上昇を期待することもできます。しかし銘柄の株価は必ず上がり下がりを繰り返していくのが常になりますので、損切りラインを株価の上昇に合わせて吊り上げる方法で活用することも可能です。

株式投資で利益を上げた多くの方がその損切りラインを吊り上げた結果に他ならず、現在ではほとんどのネット証券会社で逆指値の注文を行えるようになっています。