お金

個人投資家や主婦投資家の増加に伴い、銀行や証券会社を通じてではなく、ネット証券を通じて株式や債券、投資信託や金、プラチナを購入する人が増えています。

口座開設時の審査が簡単で、写真付き身分証明書をスマートフォンのカメラで撮影して送るだけという手軽さや、銀行や証券会社の営業マンから無理なセールスをされない点などがインターネット上で証券口座を開設する人気の理由です。

証券口座で株式や投資信託を購入し持ち続けていると、一定の期間ごとに配当金や分配金が受け取れます。

銀行業も営業しているネット証券なら配当や分配は系列の銀行口座に無料で移動でき、銀行口座と証券口座を同時に持っていると銀行口座の預金の金利を優遇するネット証券もあるため、銀行や証券会社で口座を開設するよりもお得です。

一般的に株式は配当金、投資信託は分配金として運用成績に応じて年1回から2回に分けて受け取れます。

ほぼ全ての株式が口数に見合った配当を株主に支払う仕組みに対し、投資信託は必ずしも分配を支払う仕組みではなく、支払わないタイプの投資信託の方が多いほどです。

投資信託は10年から30年ほどの単位で長期的に投資するのに向いている商品のため、利益を分配して受け取るよりも再投資して元本を増やすことを望む投資家が多いため、自然と投資信託は分配金を支払わない商品が増えます。

それでも株式や投資信託の売り時がわからない投資初心者にとっては配当や分配は資産運用しながら受け取れる利益として魅力的なので、分配を支払う仕組みの投資信託は一定の需要のある商品です。

銀行や証券会社では、分配をもらう設定か再投資する設定かは一度決めると設定変更手続きを電話や店頭で申し込まなければなりませんが、ネット証券では投資信託の決算日当日の19時までインターネットから変更できます。

1つの投資信託ごとに去年は分配を受け取る設定だったのを今年は再投資に変更し、来年は再び受け取れる設定にすることも可能です。

証券口座開設時の手軽さ、株式や投資信託の売買、配当や分配の受け取り方法変更など、全てにおいて銀行や証券会社よりもネット証券の方が自由度が上回っています。

分配には普通分配金と特別分配金があり、通常は普通の分配として受取金は所得税や住民税の対象ですが、特別な分配にあたる元本払戻金の場合は、分配落ち後の基準価額が投資信託契約者の元本を下回る部分に相当する金額は非課税です。

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