ネット証券では、取引に必要なツールやソフトを別途購入して利用する必要性はありません。少なくとも、日本国内で提供されている証券会社のサービスを使えば、無償でチャートを使わせてくれます。チャートは、株取引を行う際に必須になるツールであるため、存在しないと取引に支障が生じてしまいます。
こうしたツールは、それぞれの会社で独自に開発したものを提供していますので、利用する証券会社によっては他の会社には存在しないサービスを利用することもできます。
実際に、大手の証券会社ではチャートの機能を充実させていることをアピールしているところもあります。
こうしたツールがなぜ株取引で重要になるのかというと、ネット証券ではすべての取引をネット上で終わらせることができるからです。本来、株取引ではそれぞれの会社の情報独自に精査して、本当に成長力や経営力が存在する会社を見つけて投資することが大切になります。
しかし、時代がネット証券に替わってからは、取引が高速に行われるようになりましたので、長期的な投資だけではなくデイトレードと言ったその場での利益を求める登記も非常に重要になりました。
そのため、リアルタイムで相場を記録してくれるチャートは非常に重要なのです。
実際に、近年のネット証券での取引では、経済指標やIRといった経済的な情報や経営情報を確認しなくても、単純な相場のグラフ上の動きだけで大きな利益を出す人も出てきています。
特に、大きな資金を有している人は独自にアルゴリズムを構築して、相場の機械的な動きに合わせて自身の取引も自動で行うような仕組みを構築しています。
ネット上で簡単に取引ができるようになった影響で、大きな資金を有している人が高速で取引を行うと、それだけで大きな影響が出るようにもなりました。
ですから、それぞれの会社の経営情報や世界の経済情報を調べていては、そうした高速な取引に対応できないという側面もあるのです。
一方で、視覚化されたグラフの動きを単純に追えば問題ないチャートでは、こうした高速な取引に素人であっても対応できる利点があります。
相場を分析するためのテクニカル分析は世界的な標準にもなっていますので、世界中の投資家がその指標を導入して相場を分析しています。
そのため、グラフ上で表れる相場の機械的な動きや分析も世界的な標準になっており、その動きに合わせて取引を行えば素人でも利益を出せる可能性が出てくるわけです。
