キャッシングの仕組みとしては、事前にお金を借りたい人の信用力を審査し、その信用力によって利用限度額を設定し、その限度額内であればいつでもお金を借りることができるサービスのことです。
消費者金融のほか銀行のカードローン、またクレジットカードのお金を貸してくれるキャッシングなどがあります。
一方で、お金を借りるさいには専用に発行されるローンカードやキャッシュカード、クレジットカードなどを使って自社ATMまたは提携ATMからお金を引き出すといった方法が一般的です。
引き出す方法はキャッシュカードとお金を引き出すのと一緒でカードをATMに挿入して暗証番号と金額を入力するといったことで簡単に行うことができます。
このためキャッシングのリスクのひとつとしてカードを誰かに不正使用されることで、またカードを無くさなくてもスキミングなどで勝手に複製されてしまうといったリスクがあります。
スキミングは、いつされるか?
一般的にこのスキミングの被害はクレジットカードでよく行われます。
この理由としてはクレジットカードは買い物時に利用するため一度店員に手渡す必要があるためです。
この際に店員がスキミングを行うことがあります。
またクレジットカードによるキャッシングでは暗証番号の入力の必要がないところもあり、そのためATMからお金を引き出しやすいといったリスクがあります。
ただクレジットカードの不正利用はカード会社に連絡して不正であることが認められれば被害額は補償されます。
カードの不正利用でも補償されない場合がある!?
クレジットカード以外のケースとしては残念ながら補償されない場合があります。
キャッシュカードもローンカードも誰かが拾ったり、またスキミングによって不正にコピーされ、さらにATMでそれらを利用して現金を引き出すためには暗証番号が必要です。
この暗証番号が誰かに推測されやすいようなものである場合には被害は利用者側に落ち度があるとして補償されません。
現在では新規に暗証番号を設定するさいには第三者に推測されやすい暗証番号は利用できなくなっていますが、それ以前に登録した場合や例えば勤務先の電話番号や自動車などのナンバーの場合には申し込み時に得られる情報ではないため登録できるため被害に遭うリスクがあります。
利用制限をつけるなどの対策を考える
カードそのものが盗難、紛失といったものは比較的、短い時間で知ることができます。
しかしスキミングはカードが知らないうちに複製されるため、そのカードを使って不正使用されても発覚するのはクレジットカードやカードローン、消費者金融などの場合には利用明細書が来た時で、またキャッシュカードの場合には残高照会をしなければ知られることがありません。
ただクレジットカードの場合には1日の限度額が50万円程度に制限されていますし、キャッシュカードの場合にはATMから1度に引き出せるのは10万円までで、1日の引き出し限度額が設定されるなど一定の被害を防止する仕組みが整っています。
しかし、恐ろしいのは消費者金融キャッシングと銀行のカードローンで、こちらは1日の利用限度額は設定されておらず、このため利用限度額内の範囲内であれば限度一杯のお金が引き出されてしまうリスクがあります。