消費者金融とは貸金業を専業とした貸金業者のことですが、大きく分けると通常の消費者金融と銀行系消費者金融と信販系消費者金融の3つがあります。
大手消費者金融にはほとんどが銀行の資本が入っており、そうした大手業者は銀行系と呼ばれています。
対して中小業者には銀行の資本が入っていません。
いずれも同じ貸金業者ですが、安全性やサービスの質に違いがあり、また中小業者の中にはいわゆる闇金も紛れているので注意しなくてはなりません。
信販系とは、信販会社(クレジットカード会社)が提供する貸金業のことです。
主にショッピングの支払いに利用するクレジットカードですが、オプションの機能としてキャッシングが付帯できます。
クレジットカードの申込みと同時に申し込めるので手間がなく、クレジットカードとキャッシングカードが一体化しているのでカードがかさばることがありません。
手軽なので最近では信販系消費者金融を利用している人が増えてきています。
基本的なシステムは通常の消費者金融と変わりません。
利用限度額の範囲で借入れができ、返済することで繰り返しお金を借りることができます。
クレジットカードによってはインターネットにも対応しており、ネット会員になることで利用残高、借入・返済額の確認、また借入れや返済自体もネットから行うことも可能です。
ただし利用限度額は通常の消費者金融に比べると少な目に設定されています。
クレジットカードにはショッピング枠があります。総利用枠とも言いますが、その枠の範囲でクレジットカードを利用できます。
例えばショッピング枠が50万円なら、50万円までカード決済に利用できるという仕組みです。
そして、カードのキャッシングを付帯させるとキャッシング枠もでき、これがいわゆるキャッシングの利用限度額になるのですが、キャッシング枠はショッピング枠の中に含まれます。
ショッピング枠が50万円でキャッシング枠が20万円だとすると、総利用枠50万円のうち20万円分をキャッシングに利用できるという仕組みです。
ショッピングで枠いっぱいまで利用してしまうとキャッシングできる枠は0円になります。
また、キャッシングを枠いっぱいまで利用してしまうとショッピングできる枠は30万円のみとなります。
そのため、あくまでもサブ機能として考えておくのが良いでしょう。キャッシングの予定はないけど、万が一のために持っておきたいという方に信販系消費者金融はおすすめです。
大して、日常的にキャッシングをよく利用するというのなら単独でキャッシング契約をした方が良いでしょう。
ショッピング枠を気にせずに利用できますし、中には無利息期間を利用できるキャッシングも存在します。
また、一般的には信販系消費者金融よりも金利が低いともされています。
用途によってどちらが良いとは一概には言えませんが、いずれにしてもお金を借りるということは同じなので計画的に利用しましょう。